オススメ記事

人は空を飛ぶと世界観が変わるのか?

よく、「空を飛ぶと世界観が変わる」というが、これは本当か?

自由に空を飛ぶことは人類の永遠のテーマであり、飛行機が発明され今では誰もが安全に空の旅を楽しめるようになったが、自分で操縦するとなると未だにハードルが高い。現時点で個人が安価で自由に操縦して長時間空を飛べる機械はモーターパラグライダーぐらいである。

空を飛ぶのは、最後の贅沢とされていて、金、女、遊びに飽きた人が最後にたどり着く遊びとされる。そのせいか受講生にはなぜか社長クラスの金持ちか変人が多い。中には戦争中に戦闘機のパイロットをやっていてもう一度空を飛びたいという90歳のおじいちゃんもいたな。それくらい病みつきになるもんらしい。

では実際に一人でモーターパラグライダーで飛んでみてどうだったのか?

残念ながら私は世界観が変わることはなかった。
例えるなら自分で好き勝手操れるジェットコースターにずっと乗っているような感覚だ。

なんで絶叫好きにはたまらないとは思う。空の世界には渋滞も順番待ちもない。

ただ、変わると言えば安全に対する考え方のみ。離陸したら最後で空中でトラブルが起きたらどうしようもない。なんで、離陸する前に徹底的に装備の点検をする癖が付く。

環境を選んで練習しないとほとんどが無駄に終わる

モーターパラグライダーの立ち上げ訓練は非常に地味で過酷です。
真夏に海岸で汗ダラダラで砂浜を駆けずり回って何度も練習しました。

その時に言われたのが、

「自然の前では人間は無力。風に逆らうな。良い風を見つけてそれに乗っかるのが一番」

ということ。風(環境のコンディション)が良い日でないといくら練習しても無駄になる。無駄な努力はせず、良い条件下で練習することが上達の近道であること。

これまでいろんなスポーツをやってきたが、努力すれば必ず上達すると思ってがむしゃらにやっていたけど、そのやり方が間違っていたことに気づいた瞬間だった。

特に自分が高齢になり、体力が落ちて、かつ子供の世話で自分の時間がなくなった時に、昔みたく全力で働いたり遊んだりが出来ない場面で活きるのではと思った。それが、年を取るということでもあり、体力も上達スピードもはるかに勝る若者に勝つ秘策なのかなと思った。

努力に緩急をつけて、良い練習環境を選んでその時に集中して練習することの大切さを学んだ。

これ、風を波に置き換えるとサーフィンにも同じことが言えるんだよなー。

すぐに調子に乗る性格の人はスカイスポーツには向いていない

人間、なんでも初めての体験は刺激が強い。私も初めて一人で操縦して空を飛んで着陸した時は足がガクガクした。ところが、何回か飛んでいるとこれも慣れてきてただ飛ぶだけでは刺激がなくなる。次に刺激を追い求めて過激なアクロバットな技に挑んでいくのだが、空中アクロバットはあまりにもリスクが高い。

スクールの講師曰く、スカイスポーツはイケイケドンドンの性格だと80%以上が大けがまたは死亡するとのことなので、慎重派の人でないと結局長続きしないらしい。

私はすぐに調子に乗るタイプなので、これまでにもスポーツで大怪我をたくさんしてきたため、これ以上モーターパラグライダーを続けることは寿命を縮めると思い、35歳でいったん身を引くことにしました。

60歳を過ぎたころにはもっと安全に空を飛べる機械が出てくると思っているので、そのときにまた趣味で再開しようと思います。

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう