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モーターパラグライダーの時間のほとんどが翼の立ち上げに費やされます。ラインとよばれる紐が羽にたくさん繋がっているのですがこれを操り人形のように巧みに操作する技術習得に一番時間がかかるのです。これをマスターして羽を頭上に留めることができるのが翼の立ち上げであり、基本中の基本であると同時にパラグライダーを習得する過程で立ちはだかる壁です。大抵の人はここでつまずいてやめちゃいます。

むしろ空中での操作なんて、立ち上げ操作に比べたら全然難しくありません。
基本ブレークコードと呼ばれる2本のラインだけを操作すればいいからです。

モーターパラグライダーにはリバースライズアップが必須

通常のパラグライダーですとエンジンを背負わないので身軽です。よって、上記写真のようなフロントライズアップで走る勢いで翼を立ち上げてそのままテイクオフできます。風に正対してさえいればほぼライン操作なしで走るだけでテイクオフできてしまうため、初心者によく勧められる方法です。

しかし、モーターパラグライダーの場合は20kg以上のエンジンを背負っているため身軽には走れません。また、立ち上げに失敗して翼が自分に落ちてきた場合にプロペラに翼が絡まって事故になりやすいです。

そこで求められるのが上記写真のようなリバースライズアップです。簡単に言えば、翼を向いて立ち上げて振り返る方法です。このとき、ライン操作をすることで微風や強風などにも柔軟に対応できるのが特徴です。上手い人だと全く走らなくてもその場でエンジンふかしてテイクオフできます。俗に0歩テイクオフと呼んだりします。逆にライン操作が下手な人は後ろへグイグイ引っ張ろうとします。体で引っ張るよりもラインを持つ手の位置を短くした方がはるかに効果的です。みなさん小学校で「てこの原理」習いましたよね。

スクールによっては、フロントライズアップしか教えてくれないところもあるそうですが、リバースライズアップをきちんと習得していないといつか事故に合うというのが私の意見です。

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